国の重要無形文化財に指定されている相馬野馬追祭が5月24日から26日までの3日間にわたって開催されました。
開催時期が従来の7月から5月に変更されてから、今回で2回目の開催となります。
今年は、成人女性の出陣も可能となり、初陣となる騎馬3騎を含む、合計11騎の騎馬武者が大熊町騎馬会から出陣しました。
相馬野馬追祭前日の23日、野上地区・諏訪神社を参拝し、無事の帰還を祈願。
無事の帰還を願う、大熊町騎馬会
その後、大熊町役場で、相馬野馬追副執行委員長の吉田淳町長に出陣報告と初陣騎馬の紹介をしました。
24日、各郷騎馬が、本陣である南相馬市・雲雀ケ原祭場地に集結する宵乗りが行われました。大熊町騎馬会が属する標葉郷は、浪江町の標葉郷本陣から南相馬市の相馬小高神社を経由し、雲雀ケ原祭場地へ向かいました。
出陣の口上を述べる小野田会長
浪江町で行列を行う騎馬武者ら
25日の本祭りでは、各郷の騎馬武者が甲冑姿で揃い、本陣である雲雀ケ原祭場地を目指し進軍しました。
雲雀ケ原祭場地に入場する騎馬武者ら
本陣への到着後は、相馬野馬追祭の醍醐味である「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」が行われ、全国から集まった観客を沸かせました。
大熊町騎馬会からは、杉浦由悟さんが甲冑競馬に初出走。神旗争奪戦には、小野田淳さん、小野田政昭さん、吉田昌平さん、杉浦さん、船迫有夏さんが出場し、吉田さん、杉浦さんの二人が見事御神旗を勝ち取り武勲を挙げました。
甲冑競馬に初出走した杉浦由悟さん(中央)
本祭りの後には、無事の帰還と武勲の報告を目的とした「帰り馬行列」が、大川原地区で行われました。
町内を凱旋する騎馬武者ら
帰還を果たした騎馬武者や相馬流れ山踊り保存会の皆さんによる舞をひと目見ようと集まった町民たちからは、「おかえり!」という温かい声援が響き渡り、会場は感動に包まれました。
「相馬流れ山」に合わせ、保存会の皆さんが勇壮な踊りを披露
相馬野馬追祭の写真を町公式サイト「大熊町写真館」に掲載しています。ぜひご覧ください。