大野駅西交流エリアに整備していた大熊町産業交流施設「CREVA(くれば)おおくま」と大熊町大野駅西商業施設「クマSUN(さん)テラス」が3月15日、グランドオープンを迎えました。
風船を大空へ飛ばす放課後児童クラブの子どもたち
グランドオープンにあたり、CREVAおおくまでは記念式典が開かれ、地権者や来賓、入居企業の代表者ら約130人が町の新たなシンボルの完成を祝いました。吉田淳町長は式辞で「震災前、大野駅前にはパン屋さんや花屋さん、飲食店など多くの店舗が建ち並び、歩行者天国なども開催され、たくさんの人でにぎわっていました。この駅西エリアの各施設が、単なる商業店舗やオフィスビルの枠にとどまらず、多様な目的を持った人々が集う場所となることを強く願います」とあいさつを述べました。
式辞を述べる吉田町長(中央)
CREATE(創造する)VALUE(価値)を合わせた造語です。復興への道をより一層力強く進むために大熊町の新たなシンボルとして「町民みんなが誇りを持って真の価値を創造していく」という願いを込めています。
また、声に出した時に「来ればおおくま」という響きを持って対外、対内ともに大熊町に来てねというアピールも兼ねてこの名前にしました。(愛称応募者:大川由貴さん)
大熊町の豊かな山と木々を象徴する色彩と記号で構成したシンボルマーク、ロゴタイプの2つで構成されています。
シンボルマークは、復興への道を進み、価値を積み上げて創造していく町の未来を象徴しています。
歩く人のようなアクセントを持つロゴタイプは「来ればおおくま」という響きを表現しており、大熊町へようこそというアピールをしています。
3階中央に位置するクレバビューテラス(屋上庭園)が特徴的な、町民と働く人が交流する町のリビングのような場所をコンセプトとしました。
1階のクレバホール(多目的ホール)の他、2〜3階にも入居者や来館者など、どなたでも自由に使える共用スペースが設けられ、交流を生む場となっています。
施設の設備はゼロカーボン宣言をした町の方針のもと、Nearly ZEBを実現。太陽光発電設備はもちろん、雨水利用設備も備え、高い環境性能と業務継続性を兼ね備えています。
施設内は、町の林業の歴史を受け継ぐ「木の空間」が特徴です。天井や柱の意匠はCREVAおおくまのロゴマークでも使用されている山と木々を象徴とする記号を模した造りとなっています。
また、各階の廊下には、来館者や入居者が大熊町の歴史や季節を感じられるような写真が展示されています。2階北側の廊下には、旧文化センターの大ホールにかけられていた町の景勝地・馬の背岬が描かれた緞帳を再現したタペストリーが展示されています。
産業交流施設と一体となったみんなのテラスをイメージしました。クマSUNは愛らしい動物の熊さんで大熊のトレードマーク。SUNテラスは太陽が照らすという意味も兼ねています。(愛称応募者:永井優羽さん)
サンサンと輝く陽光の輪の中に、親しみやすく優しく見守るクマSUNが、町を明るく照らしていくという思いを込めました。
町のみんながテラスに集い、クマSUNとともに、未来へつなぐ輪や希望となります。
これからの大熊町ににぎわい、町の未来を共創する場づくりを応援するロゴマークです。
クマSUNテラスには、コンビニエンスストアのイートインスペースや貸し切りることで打ち合わせ等でも使用できる「クマSUNラウンジ」、床全面がクッション素材で敷き詰められ、お子さんが安心して遊べる「キッズルーム」も備えられています。
将来の大野駅周辺施設整備を考慮しつつ、かつての駅前商店街のように、中庭に沿って各店舗が見渡せる造りとなっています。
商業施設の東南には人工芝を敷設した駅前広場や幅約10メートルの歩道があり、イベントスペースとしても活用できます。
CREVAおおくま
代表電話: 0240-41-9959
クマSUNテラス
管理事務所:0240-41-9948
※CREVAおおくま、クマSUNテラスのイベント情報、共用スペースの予約はポータルサイト<外部リンク>から
JR大野駅から徒歩1分 常磐道大熊ICから車で約8分