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希望の架け橋、ふたたび

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年3月24日

おおくま希望の翼

2024年3月23〜29日、令和5年度大熊町海外派遣事業「おおくま希望の翼」で、中学生〜大学生の15人が姉妹都市のオーストラリア・バサースト市を訪れました。再会を約束する団員ら

お世話になったホストファミリーと一緒に記念撮影
お世話になったホストファミリーと一緒に記念撮影

団員たちはバサースト市民の温かい歓待を受け、現地の高校等で英語やオーストラリアの文化を学びました。

新型コロナウイルスの世界的な流行等の影響で、大熊町からバサースト市への団員派遣は5年ぶり。東日本大震災後、2019年に町への帰還が始まってからは初めての渡豪となりました。

団員は滞在中、2〜3人ごとにバサースト市民の自宅にホームステイしました。室内で靴を脱がない習慣や野生のカンガルーの姿など、日本との違いに驚きながら、オーストラリアの文化や生活習慣に親しみました。

バサースト高校では、現地の生徒とともに美術や体育、農業などの授業に参加。日本語のクラスでは、英語と日本語を織り交ぜて自己紹介したり、折り紙を教えたりするなど、日本の文化も伝えました。

バサースト高校で体育の授業
バサースト高校で体育の授業

折り紙を教える団員
折り紙を教える団員

バサースト市と大熊町が姉妹都市となったのは1991年3月。バサースト市役所で開かれた歓迎セレモニーには、当初から交流を支えたリーキー・筆子さんら多くのバサースト市民が集まり、団員を迎えました。ジェス・ジェニング市長は「大震災やコロナ禍による困難を乗り越え、交流を続けてこられたことを喜んでいる」とあいさつ。柳田団長も「長きにわたり続く交流のすばらしさを改めて実感した。帰還した大熊へのお越しを心からお待ちしています」と返し、新たな町の特産品として日本酒「帰忘郷」やいちごジャムなどを手渡しました。

市長にお土産を手渡す団員
市長にお土産を手渡す団員

3泊という短い期間ながら、団員たちはホストファミリーに溶け込み、最終日には涙を流しながら再会を約束する姿もありました。

ホストファミリーとの別れに抱き合う団員
ホストファミリーとの別れに抱き合う団員

再会を約束する団員ら
再会を約束する団員ら

震災前に町で外国語指導助手として働いていた、バサースト高校教諭のレネッタ・ウォルフさんは「バサーストにとって大熊は特別。最高の交流ができた」と喜びました。

バサースト高校は2025年に生徒を大熊町に派遣する計画を進めており、ジェニング市長も来町の希望を口にしました。今回、団員たちは、自らの学びに加えて、コロナ後の両市町の交流の後押しをする役割も担ってくれました。

希望の翼を通して得た学び

Aグループリーダー樽川 優さん

ホームステイ最終日、ホストファミリーとの別れの際に思わず涙が出てしまいました。帰国後もメールのやり取りをしています。

この研修を通して得た経験を糧にしてもっと語学力の向上に励み、今よりももっと英語を話せるようになったらホストファミリーにもう一度会いに行きたいです。

Bグループリーダー新田 萌さん

すべてにおいて初めてのことがたくさんあったホームステイですが、言葉の壁を感じながらも「福島のことや大熊のこと」を話すことができたのは大きな成長です。大熊とバサーストの関係に少しでも携わって、町に貢献していけるようにしたいです。

Cグループリーダー多田 花蓮さん

姉妹都市での交流を目的とするなら1週間でいいと思いますが、テーマを掲げ、達成するには期間が短すぎたように感じました。今後の希望の翼は派遣団員を厳選し、一人一人の学びたい分野に沿うことで、交流だけでなく、本当の意味で大熊町に将来貢献してくれるグローバル人材の育成につながると感じました。

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