【移住者インタビュー】近藤 佳穂さん

近藤佳穂さん
名前 近藤 佳穂さん
年代 20代
出身地 東京都
移住年月 2022年7月
家族構成 夫婦

大熊町への移住についてお伺いしました

移住前はどのような暮らしをしていましたか?

東京の住まいから職場である横浜のホテルに通勤をする生活を5年半ほど送っていました。ホテルでは、カフェやフレンチレストラン、バーなどのレストラン部門で長く働き、経理部門でも1年ほど働いていました。ホテルのレストランでの接客は、自分のスキルで売り上げを作ることが出来るのでやりがいを感じていましたし、単純に食べることも好きだったのでとても楽しく働くことが出来ていました。

移住しようと思ったきっかけは何ですか?

大熊町へは、縁が合って2019年頃から月1回ほど来ておりよく知っていました。当時お付き合いしていた方が大熊町で働いていたので、結婚を機に私も大熊町へ移住し一緒に住むことを考えていました。しかし大熊町の避難指示解除が進まず、またコロナ禍ということもあり結婚後1年ほどは別々に暮らしていました。そして2022年6月に一部避難指示が解除され、タイミングよく良い物件に巡り合えて移住することになりました。

移住の決め手は何ですか?

私の場合は避難指示が解除され住める家が見つかりしだい移住するつもりだったので、避難指示解除が決め手です。解除の時期が分からなかったので富岡町やいわき市などに住むことも考えていましたが、いろいろな物件を見比べた結果、現在の物件が一番良かったので大熊町に住むことを決めたという経緯もあります。

どのように情報を集め、どのような支援や補助金を利用しましたか?

大熊町移住定住支援センターや大熊町役場に直接来て情報を集めていました。2022年3月頃から情報収集を始め、まずは大熊町役場に行き話を聞き、4月以降は移住支援センターができるということでそちらに伺うようになりました。物件の情報はweb上に出ていなかったので、直接大熊町の不動産屋さんに伺って内見などを行いました。

どのようなプロセスで移住しましたか?

私の場合は以前より大熊町に来ていたので町の状況についてはある程度分かっていました。仕事の面でも夫は大熊町で働いていましたし、あとは住居が決まればいつでも移住できる状態でしたので、現地の移住支援センターと不動産屋で話を聞くことですぐに移住することが出来ました。

現在はどのような仕事、活動をされていますか?

ホテルでの経験を生かしてフリーバーテンダーとして大熊町や近隣市町村のイベントに参加しています。大熊町では、2022年8月に行われたKUMA・PREでのイベント「ふらっとクマプレ」で地域の果物などを使ったオリジナルのフルーツカクテルを作って販売しました。今後も月1回くらいイベントに参加して活動できたらいいなと考えていますし、既存のお店と一緒になにか新しいことができればと考えています。

移住して良かったところと悪かったところを教えてください

東京での生活と違い、騒音に悩まされることがないです。現在は近所に誰も住んでいないので、夜中でも生活音など細かなことを気にせずストレスなく生活することが出来ています。また役場に行くのが楽しみになるくらい職員さんの対応がすごくいいです。まだ町民が少ないということもあり、一人ひとりに時間を使って親身になって対応してくれます。

悪い点は特にないですが、道路の舗装が悪いところくらいです。夜は街灯も少ないので、気を付けて運転しています。

大熊町の好きなところはどこですか?

住民が少ないこともあり名前で呼んでくれることが多い点は嬉しいです。いろいろな施設でお客様というよりは知り合いという感じで接してくれることが、適度な距離感でとても心地よいです。物もサービスも、東京など大都市の便利な生活を当たり前だと思ってしまうと難しいですが、無いことが当たり前だと思うと特に不便だと思うこともありません。

移住を考えている人に一言お願いします!

一回住んでみるのがいいと思います。大熊町は特殊な環境ではあるので、どんな状況なのかを分かったうえで引越しすることをお勧めします。移住のコストを負担しようと行政も補助金などを用意しているので、気軽に来てみるのが一番だと思います。私がおいしいコーヒーを淹れますのでぜひご連絡ください!

公営住宅

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