ページの先頭です。
ホーム > 大熊町議会 > 町議会の紹介 > 町議会よりごあいさつ > 2020年 議会より新年のごあいさつ

2020年 議会より新年のごあいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年1月6日

新しい年を迎え、皆さまが明るく元気に過ごせる年でありますようお祈り申し上げます。

昨年は中屋敷・大川原地区の避難指示が解除され、行政機能も町内での再開を果たしました。第1期整備の公営住宅にもほとんどの部屋に町民が入居されております。今後は交流、商業、福祉等の公益的施設が順次完成する予定であり、町内全域の環境整備に向けた起点となることが期待されています。

一方、帰還困難区域内では特定復興再生拠点区域整備計画に基づき、引き続き該当区域の除染作業が進められています。本年は春ごろに予定しているJR常磐線全線開通を見据え、駅周辺やアクセス道路の先行解除を見込んでいます。課題はあるものの、復興に向けた動きは計画的に進んでおります。事業を着実に進め、いまだ見通しの示されない地域も順次着手できるようにしていかなければなりません。

一部地域で避難指示が解除されたものの、多くの地域が帰還困難区域のままであります。全町避難から9年が過ぎようとする中、避難先での定着も進みつつありますが、私たちのふるさとに放射線の懸念なく自由に立ち入りができ、寝泊まりができる、いかようにも選択できる環境を整えていく必要があります。

除染や廃炉作業、中間貯蔵施設の進展に細心の注意を傾けて監視を行いながら、大熊町の復興を目指してまいります。町の再生は経済と生活が成り立つことと並行していかなければ成し得ないものであり、長い時間を要するものではあります。多くの町民にとってまだ先は見通せていないことも事実でありますが、くじけず、あきらめずに取り組んでいく姿勢を大切にしたいと考えております。

期間が経過する中で、状況も大きく変化しており、皆さまのお考えになるところも様々であると推察されますが、大熊の町民であるという思いが続く限り、期限を迎える制度も出始めている中でも効果のある各種の支援策が継続されるよう、またつながりが保てるよう取り組んでまいります。

町議会は昨年11月に新体制となり、私も議員各位の推挙を受けて議長に就任しました。今後とも皆さまの安定した生活を願い、引き続き様々な課題に向き合うべく、議員全員が一丸となり一体となって努力を重ねてまいりますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のごあいさつに代えさせていただきます。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

大熊町議会議長 吉岡 健太郎

このページの先頭へ