茨城県では救急車を呼んだ時に緊急性が認められない場合、一部の大病院では選定療養費が徴収されます。
詳しくは案内チラシをご確認ください。
【茨城県】救急搬送における選定療養費の徴収チラシ(2024年10月25日第1版) [PDFファイル/3.42MB]
【茨城県】救急搬送における選定療養費の徴収リーフレット(2024年10月18日第1版) [PDFファイル/599KB]
茨城県の救急医療の現状
- 救急車の要請に対し、救急隊は原則搬送することとさ れており、搬送を拒否することはできません。
- 一方で、救急搬送件数を見ると、近年、増加傾向にあ り、令和5年(2023年)は14万件を超え、過去最多 を更新しましたが、その6割以上が一般病床数200床 以上の病院に集中し、うち約半数は軽症患者が占め、 中には緊急性の低いケースも見受けられます。
- さらに、令和6年(2024年)4月からの医師の時間外 労働の上限規制強化の影響もあり、今後、救急医療現 場の更なるひっ迫が懸念される状況となっています。
このままの状態が続くと
- 真に救急医療を必要とする緊急性の高い患者に医療を提供できず、 救える命が救えなくなる事態が懸念されます。
- 茨城県では重篤な救急患者の受入れなど、大病院が本来の役割を果たし、本県の救急医療体制を 維持するため、救急車で搬送された方のうち、救急車要請時の緊急性が認められない場合 は、下記の対象病院において選定療養費を徴収いたします。 ※救急車による搬送が必要な緊急性のある症状については、引き続き、選定療養費を徴収しません ので、緊急の場合は、これまで通りためらわずに救急車を要請してください。
選定療養費とは
- 医療機関はその機能・規模により地域で担う役割が異 なりますが、「とりあえず大病院を受診」という傾向 になりやすく、一部の大病院に外来患者が集中し、患 者の待ち時間や勤務医の外来負担等の増加が課題と なっていました。
- このため、平成28年度(2016年度)から、紹介状を 持たずに大病院を受診する場合には、一定の負担(選 定療養費)を患者に求めることが義務化されました。
開始時期
令和6年12月2 日(月曜日) 午前8時 30 分から
対象病院 (22病院) ※順不同
【水戸市】総合病院水戸協同病院、水戸赤十字病院、水戸済生会総合病院
【笠間市】茨城県立中央病院
【ひたちなか市】ひたちなか総合病院
【土浦市】総合病院土浦協同病院、霞ヶ浦医療センター
【つくば市】筑波大学附属病院、筑波メディカルセンター病院、筑波記念病院、筑波学園病院
【龍ケ崎市】龍ケ崎済生会病院
【牛久市】牛久愛和総合病院、つくばセントラル病院
【筑西市】茨城県西部メディカルセンター
【茨城町】水戸医療センター
【東海村】茨城東病院
【取手市】JAとりで総合医療センター
【境町】茨城西南医療センター病院
【日立市】日立総合病院
【神栖市】白十字総合病院
【阿見町】東京医科大学茨城医療センター
料金
- 筑波大学附属病院は13,200円
- 総合病院土浦協同病院、筑波メディカルセンター病院は11,000円
- 白十字総合病院は1,100円
- その他は7,700円
緊急性が認められない可能性がある主な事例
◆次の症状で医療機関にかかるときは、「とりあえず救急車」でなく、かかりつけ医や地域の診 療所などを、通常の診療時間に受診してください。急いで受診するべきか迷った場合は、下記 の救急電話相談へご相談ください。
明らかに緊急性が認められない症状
①軽い切り傷のみ
②軽い擦り傷のみ
緊急性が低い症状
①微熱のみ(37.4℃以下)
②虫に刺されたり、かまれたりした部分が赤くなり、痛いのみで、全身のショック 症状(じんましん等)は見られない
③風邪の症状のみ
④打撲のみ
⑤慢性的な または 数日前からの歯痛
⑥慢性的な または 数日前からの腰痛
⑦便秘のみ
⑧何日も症状が続いていて、特に悪化したわけではない
⑨何となく体調が悪い、頭が重い、イライラするといった症状のみ ⑩眠れないのみ
救急車を呼ぶか迷ったら
茨城県救急電話相談
おとな(15歳以上)
#7119
こども(15歳未満)
#8000
つながらない場合
050-5445-2856
相談受付日時
24時間356日
相談料金
無料(通話料は利用者負担)