町立学び舎ゆめの森の卒園児と卒業生の3人が3月8日、卒園・卒業を記念し、大川原地区の頭森公園に桜の苗木を植樹しました。
きぼうの桜に土をかける卒園児と卒業生ら3人
植えられた桜は「きぼうの桜」という名前で、国際宇宙ステーション「きぼう」に運ばれて宇宙で約8か月を過ごした「宇宙桜」と呼ばれる桜の種から育てた苗木です。また、日本三大桜の一つとして知られ、推定樹齢2,000年とも言われる山梨県北杜市のエドヒガンザクラ「山高神代桜」の孫桜にあたります。
苗木は、桜を宇宙からも見える復興のシンボルにして震災の風化を防ぐ「きぼうの桜プロジェクト」を実施する一般財団法人ワンアースの支援を受け、きぼうの桜を育てている北杜市から譲り受けました。
北杜市で苗木の贈呈式に参加する関係者ら
学び舎ゆめの森で開かれた記念式典では、ワンアースの長谷川洋一代表と甚野源次郎顧問から3人へ宇宙桜の証である宇宙フライト証明書と地球をイメージした直径約5センチのラピスラズリの玉「紲石（きずないし）」が手渡されました。また、宇宙飛行士の山崎直子さんからのビデオメッセージが披露されました。
長谷川代表（左）から証明書を受け取る卒業生
式典で長谷川代表は「震災のことを千年先まで伝える文化財として成長する桜とともに、震災のことを学び伝えてください」、南郷市兵校長は「大熊で学んだ子どもたちの中から国際宇宙ステーションに行く人が出て、宇宙からこの桜を見つけてくれることを期待します」と述べました。
記念式典で記念撮影に収まる出席者ら
式典後、3人は頭森公園できぼうの桜の根本にシャベルで土をかけて桜の成長を願いました。植樹した卒業生は「100年先も震災が忘れられないように、桜が町の復興のシンボルになってほしい」と話しました。
