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町農業の今

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年12月1日

営農状況を紹介します

町内大川原地区では、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故による避難指示が令和元年に解除され、令和4年度から営農が再開されました。

農業担い手の高齢化、離農などにより、担い手の減少・不足は深刻な状況ですが、町内で農業に取り組む方は少しずつ増えています。

ふるさとの田園風景を取り戻そうとしている方や新たな営農に挑戦している方など、町内で就農されている方々をご紹介します。

町内で就農されている方々

紹介項目

  1. 作物等(面積、数)
  2. 出荷予定
  3. 今後の計画
  4. 特色など

井関耕平さん

井関さん機械を使わず栽培した水稲
機械を使わず栽培した水稲(右)

  1. 水稲(0.2ha)
  2. 今年の収穫米はお世話になった人へ贈りたい。
  3. 作付面積を増やしていきたい。
  4. 栃木県や岡山県で農業に携わっていたが、イージープランニングの田代さんに誘われ町に移住した。肥料や農薬を使わない有機栽培をしている。今年初めて1人で栽培したが、地元農家の小林さんに作業を教わったり、機械を借りたり、大変良くしてもらい、地元の方々の支えには感謝している。一部の田んぼでは、田植えから収穫まですべて手作業で行った。苦労は多いが作物の成長過程を見るのが楽しい。自給自足で百姓のような生活がしたい。

イージープランニングさん

郡司さん生姜酵素
郡司さん(左)、生姜酵素(右)

  1. 生姜(2.6ha)、さつまいも(0.6ha)、水稲(0.1ha)
  2. 生姜は「生姜酵素」(希釈用ドリンク)に加工・販売している。
  3. 生姜は4haまで拡大予定。有機農業を拡大させたい。
  4. 去年から有機農業を主に行っている。田んぼに取り付けたセンサーで気象データを採取し、稲の刈り取り時期を判断するなど、ICTを使ったスマート農業にも取り組んでいる。 作付制限解除後、すぐに参入した開拓者である私たちは苦労が多かった。消費者からおいしいと言ってもらえるのが一番うれしい。

新妻茂さん

新妻さんざる菊
ざる菊(右)

  1. 野菜類、花き(0.3ha)
  2. 近隣の人に差し上げている。
  3. ざる菊の栽培面積を増やしたい。また、珍しい作物を栽培したい。
  4. 町の景観を良くするため、ざる菊・バラ・キンセンカなどの花を植栽している。畑の手入れを欠かさず、トウモロコシ・小松菜・春菊・玉ねぎ・大根などの多種多様な野菜を栽培している。地元のコミュニティ団体やお祭り、知人などに野菜を提供し、喜んでもらえるのがうれしい。また、県の緑肥作物の実証栽培やミツバチの飼養実証も協力している。これからも元気で農業することが生きがいです。

JAアグリサポートふたばさん

大和田さん収穫前の水稲
大和田さん(左)、収穫前の水稲(右)

  1. 水稲(0.2ha)
  2. JAで販売予定。
  3. 作付面積を増やし、育苗施設や農業用資材倉庫の稼働率を上げたい。
  4. JA福島さくらの子会社で、今年で2年目となる。農作業受委託をしており、相双地区の営農再開に向けた管理耕作をしながら、浪江町や双葉町でも水稲、長ネギ、ブロッコリーを栽培している。農作業で就労先を作ることで、町民の帰還や移住者受け入れの足掛かりにしたい。

おおくま未来合同会社さん

増子さん(左)、松本さん(右)養殖している羊
増子さん(左)と松本さん(右)、養殖している羊

  1. 六条大麦(1.6ha)、羊(8頭)、サツマイモ(2.2ha)
  2. 大麦は製粉し、町内販売に向け商品化を進めている。羊は来年度から精肉として、町内を中心に順次出荷する計画。サツマイモは町内のイベントなどで販売したほか、県内の事業者へ卸す予定。
  3. 麦類の作付面積を約50ha、サツマイモを約5haへと拡大するほか、羊の飼育数を100頭まで増やしたい。
  4. 町内の人たちが営農再開に向けて立ち上がり作った法人。町内の農地を守りつつ、生産したものは地元を中心に販売を進めたい。

佐藤栄記さん

佐藤さんエゴマ
エゴマ(右)

  1. エゴマ(0.2ha)
  2. 今年収穫したエゴマはお世話になっている人に贈りたい。
  3. 機械を導入し、できるだけ手のかからない耕作方法で栽培面積や収穫量を増やしたい。
  4. 町内のネクサスファームおおくまでイチゴ栽培の業務に従事する傍ら情報を収集し、農地を借りて兼業でエゴマ栽培を管理耕作により始めた。手探りの中で初年度はタネを確保するのが精いっぱいだったが、今年は県の関係機関の指導もあり収穫は上がってきた。 引き続き兼業農家をしながら、着実に栽培技術を身につけたい。

大川原での営農再開

大川原地区の作付面積は、令和4年度の20ヘクタール(ha)から、令和5年度は40haにまで拡大しています。

震災前と比べれば未だ小規模ですが、震災後に起業した会社や移住者による営農が増えていることが特徴的です。

ふるさとの農業を未来へ

町は、営農再開者や新規参入者等を支援するため、営農再開ビジョンを策定しました。大川原地区を先行モデルとし、営農の意思確認や新規参入希望者とのマッチングなどの対策を進め、関係機関と連携しながら総合的な支援を行っています。

町の農業の活性化、担い手の確保、営農環境整備を進めるべく、地域で農業に関わる方をはじめとした多くの方々へ幅広く意見を聞きながら、町の農業のより良い未来を一緒に考えていきます。

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