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2022年 議会より新年のごあいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年1月4日

あけましておめでとうございます。

議会を代表いたしまして謹んで新年のごあいさつを申し上げます。

まずは、一昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響により大変な思いをされている皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。感染状況は徐々に落ち着いてきておりますが、皆さまには引き続き感染拡大防止のための生活様式についてご協力いただきますようお願いします。

さて、大川原地区はこの春で避難指示解除から丸3年となります。昨年2月に町の診療所が開所し、町内に住む皆さまの健康・医療面での安心につながりました。4月に商業施設、10月には交流施設、宿泊温浴施設が相次いでオープン、町内外の絆をつなぐ交流拠点が完成し、豊かなまちづくりに向け一歩前進しました。また、復興五輪と銘打った東京オリンピックが1年の延期を経て開催され、聖火リレーが町内を走りました。復興へ向けて歩み続ける姿を世界に発信した興奮と感動は、記憶に新しいところです。今年はさらに、来春の運用開始に向け、新しい教育施設の建設工事が着工する予定です。将来を担う子どもたちが町に戻る契機となるよう、魅力ある施設を目指すことはもちろん、住居整備や雇用創出など、関連する課題についてもしっかりと取り組んでまいります。

帰還困難区域のうち、この春の避難指示解除を目指す特定復興再生拠点におきましては、除染やインフラ整備を経て、昨年12月から準備宿泊が開始されました。解除後は、JR大野駅を中心に復興の軸となるゼロカーボンビジョンに基づき、再生可能エネルギーによる持続可能なまちづくりが本格的に始動します。このことは、原子力災害を経験した私たちが先行的に世界に示していかなければならない責務であると同時に、町の新たな魅力になると考えております。

震災から11年が経過しようとする中、避難先での定住を決めた方も多くいらっしゃいます。しかし私たち議会は、たとえ長い年月を要しても、ふるさとの全域を取り戻すという決意に変わりはありません。拠点区域外のエリアについて、より具体的な取り組みを示すよう国への働きかけを継続してまいります。また、除染や廃炉作業、中間貯蔵施設の進展を注視しながら、町民の皆さまの安全を最優先に復興を成し遂げたいと考えております。今後も議員全員が一丸となり努力を重ねてまいりますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

大熊町議会議長 吉岡 健太郎

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