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学び舎ゆめの森第3回演劇公演「きおくの森」(2024年11月7日撮影)

町制施行70周年記念事業として11月7日、町立学び舎ゆめの森第3回演劇公演「きおくの森」が行われました。写真は役になりきって演じた学び舎ゆめの森の出演者。終演後は緊張感が和らぎ安堵の表情。

学び舎ゆめの森の演劇公演は町への帰還を目前に控えた2023年2月、会津若松市河東町での公演をはじめに、同年10月には町内での学校再開を果たした新しい校舎で公演。3回目となる今回は町制施行70周年記念事業として新しく増えた仲間と共に新しい舞台を創りあげました。写真は開演直前。円陣を組んで気持ちを高める出演者たち。

演劇公演は園児や児童生徒、教職員など約60人が出演し、約200人の観覧者の前で練習の成果を披露しました。開演前の舞台にはいくつもの空っぽの額縁が光に照らされています。

演劇はオリジナルストーリーで、脚本・演出は同校専任アーティストの木村準さん、作曲・演奏は音楽家の関口直仁さん、美術協力は版画家の蟹江杏さん、美術・衣装協力はニシハラノリオさんが担当。その他、保護者や熊川稚児鹿舞保存会など多くの方が携わっています。舞台中央に空っぽの鳥かごを手にしたチルチルとミチルが登場。

第3回演劇公演「きおくの森」は、都会から来た少女が月光の少女や悲しみを抱えながら故郷へ戻ってきた過去の男、旅人たちなどとの出会いから未来へと一歩を踏み出す姿が描かれました。カラフルな衣裳と個性的な被り物を身に着けて登場した旅人たちは、青い鳥を探して世界中を旅しています。

並べられた額縁の間を見え隠れしながら月の光を纏ったような不思議な少女(月光の少女)が旅人たちの前に姿を現します。

舞台中央、光を手にしたダンサーが登場し幻想的なダンスを披露。舞台は額縁が異動して転換が行われます。

土の中から思い出のかけらを集めている白の作業員たち、大きな涙の粒を発見。

あちこちに涙の粒をみつける作業員。みんな駆け寄りあたりを掘り始めます。

月光の少女(左)に出会った都会からやってきた少女は、地域になじめず本が唯一の友だちと話します。

憧れの山の向こうをみるためにある日旅にでることにしたくまわらしたち。

烏界の三羽烏。人間に恨みを持っているカラスたちは、世界征服をたくらみ人間たちを漆黒の世界へ陥れようとします。

世界征服をたくらむ烏と戦うこども革命軍。

真の自由の国「こども共和国設立」を宣言するこども革命軍。

くまわらしたちも駆けつけ、バリケード上で正義の旗を振る革命軍。

無人のバリケードの前を椅子を引きずった烏たちが通り過ぎていく傍で、都会からやってきた少女、過去の男が佇んでいます。

月光の少女が現れ、手を取りダンスを踊るような動き。

疲れ切ったくまわらしたちの前に我が子を心配して探しに来た母親が駆け寄ります。

家路に向かう疲れ果てたくまわらしたち。

少女にマフラーを巻き付ける母親(右)。

鳥籠の覆いを外すとさえずる青い鳥の姿。

おでこに光をくっつけてゆめの種(園児)が空を舞う様子を眺める月光の少女と都会からやってきた少女。

ゆめの種に扮した園児4人はそれぞれの夢を語ります。

古くから地元の子どもたちに受け継がれてきた稚児鹿舞。通りすがりの旅人たちは舞のリズムに合わせ見よう見まねで戯れます。

踏み出すかどうか迷っている少女の背中を押す月光の少女。

大きな帆船が現れ、艦橋には凛々しき革命軍、中央には青い鳥を持ったチルチルとミチルの姿。都会からやってきた少女は乗船を急かされ思い悩みます。

帆船に乗り込む前にもう一度月光の少女の傍へ。少女が乗り込んだことを確認し「出航」。ゆめの森号は未来へと旅立ちます。

終演。舞台前に集まる出演者たち。

最後に出演者全員が舞台前に集まると観覧者から会場いっぱいに響くあたたかい拍手が送られ、合唱「種をまこう」が始まると拍手は手拍子に変わり、熱演を見せた出演者たちを盛りあげました。

終演後、ホッとした表情を見せる子どもたち。

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