Vol.9
味どころは大熊の「しいたけ味噌」 / リポート

大熊特産かずかずあれど・・・

ヴォイス写真1 みなさんは、大熊町のホームページの「特産品」のコーナーをクリックしたことはありますか?
キウイやなしワインなど大熊町のおいしいものがずらり紹介されているんですが、その中で、私がずっと気になっているがあるんです。
それは「しいたけ味噌」なるもの。
とうがらし味噌やふき味噌など、ドライブインのおみやげコーナーに置いてあるような変わり種味噌には、昔から目がない私。
今回は「しいたけ味噌」をリサーチすべく大熊町に向かいました。

4月20日、大熊町でも春真っ盛り。
町役場近くのなし畑では、今 真っ白い可憐ななしの花が満開で迎えてくれました。
今年の春は暖かいため、満開は一週間ほど早かったようです。
このなし棚の下でお昼寝でもしたいほどい~い天気でした。
なし畑を通り過ぎ、山の麓ののどかな集落にたどりつきました。
そこに、しいたけ味噌をつくっている石田さんのお宅があります。

良質の材料、昔ながらの製法で

ヴォイス写真2 こちらが石田宗昭さんご夫妻。
そして、かわいいお孫さんたちも迎えてくれました。
石田宗昭さんは、双葉地方の森林組合の組合長さんでもあります。

15年ほど前、減反の田圃を利用して何か作れないかと石田さん夫婦が始めたのが、大豆栽培。
もともとお米も作っていたので、大豆と米を材料に手作りの味噌を作ってみようと考えました。
さらに、「ただの味噌ではおもしろくない。しいたけも作っていたので、これも一緒に入れて しいたけ味噌にしてはどうだろうか」と しいたけ味噌作りを始めたそうです。

ヴォイス写真3 春は、しいたけの収穫の時期だというので、さっそく栽培場所に連れて行ってもらいました。
そこは、石田さんのお宅のすぐ近くの山。
新緑が美しい森の中に入ると、木の根元に しいたけがたくさんついた原木がずらりと並んで置いてありました。
木陰になっていて適度に湿度があり、しいたけ栽培に適した山だそうです。

大きくて肉厚なしいたけ。
近くに顔を近づけると新鮮な しいたけのいい香りがしました。
しいたけは4月から5月にかけて収穫し、少し日光に当ててからしいたけ味噌に利用します。
一年で使うしいたけの量は、およそ60キログラムだそうです。

ヴォイス写真4 しいたけ味噌の材料はこちら。
良質のコシヒカリ米、そして自家製の大豆としいたけ。
自然塩を使って昔ながらの製法でおいしい しいたけ味噌を作るのです。
添加物はいっさい使用しません。

ヴォイス写真5 石田さんのお宅の庭にある蔵、ここで しいたけ味噌は作られます。
蔵の中に案内してもらいました。
蔵の中に入ると麹の香りが漂っていました。
この大きな入れ物1つに 500キログラムの しいたけ味噌が入っています。
一年でこれを10個、あわせて5トンの しいたけ味噌を作るそうです。
今年初めて、3月下旬につけたばかりの しいたけ味噌です。
まだ、味噌の色も薄く、千切りしたしいたけが顔を覗かせていました。
このまま一年 熟成して、しいたけと味噌の旨みが解け合っておいしいしいたけ味噌が出来上がるのです。

奥さんが、一年たって食べ頃の しいたけ味噌をみせてくれました。
フタを開けた瞬間に味噌のいい香りが。
かすかに しいたけの香りもします。
先ほどの漬けたばかりのものよりずいぶん色も濃くなって、しいたけもおいしいエキスを出して小さくなっていました。

キュウリにみそ汁にもう最高!

ヴォイス写真6 いったいどんな味噌味なのか興味しんしんだった私。
奥さんにお願いしてちょっとなめさせて頂きました。
う~ん。
いっぱいなめすぎてちょっとしょっぱかったけど、(奥さんもそんなになめて大丈夫?と心配気な様子)しいたけの旨みが味噌と解け合ってとってもおいしかったです!
おいしい味噌を食べた時につい言ってしまうけれど「キュウリにつけて食べてみたい」お味噌なのですよ!
   出来上がった しいたけ味噌は、関東地方を中心に卸しています。
地方発送も行っていて毎年 申し込みがある しいたけ味噌ファンも多いということです。
そういった常連さんは、入れ物はとっておいてあるので、味噌だけ袋につめて送ってほしいと申し出があるそうです。
たしかにこの入れ物コンパクトでかわいいし長く使えそうですね。

ヴォイス写真7 しいたけ味噌のおいしい食べ方は、やっぱりみそ汁なんだそう。
石田さんいわく「旬のものを豊富に入れたみそ汁は元気の源」ということです。
石田さん夫婦がまごころこめて作ったこの しいたけ味噌、さっそく家に帰っておみそ汁にしていただきました。
これがとってもいいお味なんです!
なんだかとってもまろやかなみそ汁で、だしをいれなくても しいたけのおいしいだしがでているので十分。
料理に自信がない方でもお袋以上の味が作れるかも!?

お問い合わせ先

石田宗昭さん
〒979-1306
福島県 双葉郡 大熊町 大字大川原 字西平160
電話&FAX:(0240)32-4411
(平成14年4月 取材 :W杯アルゼンチン代表のキャンプをはさんで掲載が大変 遅れましたことをお詫びいたします)

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