Vol.22
科学実験でどっきり!/リポート

化学実験室風景
あたたかな春の日差しに包まれた3月8日。
訪ねたのは大熊町のお隣、
双葉町にある「ステーションプラザふたば」です。
ここで開かれた科学実験教室にお邪魔し、
私も参加させていただきました。


さぁ、これからはじまりますよー!

 

 
對馬さん
講師の對馬さん。科学について話すときのきらきらした瞳と少年のような笑顔が素敵な先生でした。

H19年度が6回目という科学実験教室。
大熊町を含む6つの原子力発電所立地・周辺市町の子どもたちを対象に開かれている、毎回好評の催しなんです。
講師は、對馬俊晴(つしまとしはる)先生。福島県立相馬高校の現役教師です。
学生時代から理科系科目が大好きだったという對馬先生。
普段は高校生に物理を教えているとのことですが、この科学実験教室では小学生にもわかるように、また、科学の面白さを体感してもらいたいという思いで様々な工夫を凝らして臨んだそうです。
さて、どんな実験が行われたかというと・・・
 

 
ヴォイス写真3
子どもたちと一緒になって楽しんでいました・・・。

前半の実験のテーマは、「二酸化炭素って何者?」。
最初の実験は、ドライアイスを透明のビニール袋に入れて袋の中を二酸化炭素でいっぱいにし、石灰水の入ったコップに袋に充満した二酸化炭素を入れる・・・というもの。
よく教科書や参考書には「二酸化炭素を入れると石灰水は白く濁る」と、書いてありますが、 ドライアイスが二酸化炭素を冷やしたものだということ、そして、石灰水(水酸化カルシウム水溶液)が 二酸化炭素と混ざり合う瞬間に色が白く変わる、その当たり前のことにも自分で「実験」することで胸が高鳴りました。
 

 
へこんだペットボトル

 

二酸化炭素の水への溶け方を学んだ実験もありました。
ペットボトルに水と二酸化炭素を入れ、ふたをしてから勢いよくふると・・・このとおり!
ペットボトルの中で気体に変化が起きたことを体感。

←ペットボトルがこんなにへこんでしまうんです!

 

たくさんのシャボン玉

 

中でも、子どもたちが特に夢中になった実験は、シャボン玉を使った実験。
シャボン液の水面近くに、ドライアイスをいれて二酸化炭素がいっぱいになった袋から二酸化炭素を流し込み、そのあとストローでシャボン玉を作ると・・・できたシャボン玉がふわぁーっと膨らむんです!

容器の中はこの通り。→
 
リトマス試験紙
後半の実験のテーマは「酸性とアルカリ性」。
懐かしいなぁ・・・!と感慨に耽りつつリトマス試験紙を手に取って実験開始。
簡単にいうと、「酸性」は酢や果汁のようにすっぱい味がするもの。
「アルカリ性」は草木を燃やした後にできる灰を溶かしたような苦い味のするもの。
なるほど、料理であくをぬくのは苦味を取り除くためですもんね・・・と納得しながらまずは 試験紙で色の変化を確認。
 
リトマス試験紙にポトリ。
中性は色が変わりません。


 

 
紫キャベツ

煮出した紫キャベツ

緑色の麺

緑色の麺、見た目はあまりよくないですが、
普通においしかったですよ!


 

アントシアン(中性)が麺に含まれる成分「かんすい(アルカリ性)」という物質に溶けると緑色に変化するのだそうです。最後、塩で味付けした緑色の焼きそばが。
ソースで味付けした場合、今度はソース(酸性)がかんすい(アルカリ性)と混ざり合うことで互いの性質を打ち消しあい(つまり中和されて)、再び紫色に戻ります。色が変わった瞬間、「すごい!」と歓声があがりました。これは本やインターネットなどでも紹介され、教育現場でも取り入れられている実験なのだそうですが、私を含めて参加した方はほとんど初めての方ばかり。
作りたての焼きそばをいただきながら、あらためて科学の不思議さと面白さを感じました。
 
對馬さん、三浦さん
おもしろい実験盛りだくさんでした!
すっかり小学生に戻ったような気持ちで参加させていただいた今回の科学実験教室ですが、福島県原子力広報協会の皆さんが黒子となって手際よく準備してくださっていた姿も印象的でした。
途中、對馬先生の手が足りなくなってしまった場面では、協会の職員の方が実験を手伝う場面も ありました。
決して大きな催しではありませんが、ひとつの教室の隅々まで行き届いた細やかな気配りや熱い思いを感じました。学校ではなく、おじいちゃんとお孫さん、お母さんと娘・・・など家族で科学の感動を味わった参加した皆さんはきっといい思い出になったことでしょうね。
―取材に協力してくださった皆さん、ありがとうございました。
取材:2008年3月8日


 

二年間、ザ・ヴォイスの記事を担当した三浦さんは、今回が最後になります。


梨やキュウイなどフルーツのおいしさに感動。
そして、取材で訪れるたびに出会った皆さんのイキイキとした笑顔とあたたかいもてなしに感動。
放送の仕事とはまた違う目線で町の皆さんの意見を見聞きすることができてとても楽しかったです。
ぜひ一度、皆さんも大熊町を訪れてみてくださいね。
本当にありがとうございました。


 

三浦さん、楽しいレポートをありがとうございました!
次回からは、三浦さんの後輩で同じくNHK福島放送局の藤田悦子さんが、ザ・ヴォイスレポーター三代目としてこのコーナーを担当してくれます。お楽しみに!

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